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「姫ちゃんがそんなんだから、連れ去りたくなっちまうんだよー!!!」


『ぎゃあああ!!』



「井上てめぇ、姫に抱き着くんじゃねぇよ!!」



大志は姫にしがみつく井上を引きはがした




「そう言うあなたもさっき抱き着いてましたよね？」



黒羽はすかさず大志の腕を掴む



「クロは姫を抱っこしてただろ!!」



「俺とお嬢様の間に隔たりなどはないので、それくらい当然でしょう」



「なっ…この召し使い、姫ちゃんを抱っこしてただと…!?」




井上は、大志の腕を掴む黒羽の胸倉を掴み上げた




「あなたまで…何ですか？」



黒羽は冷たく井上を睨む




「うるせーよ、ちゃっかり姫ちゃんの胸揉んだりしたんじゃねーだろぅな？」




「あなたみたいに、その辺の女を引っ掻き回すような真似はしません」




「んだとー!!?」



すると

『買い物の続きしよ!!』



姫は突然走りだし、食料品売り場へ入っていった




「あ、姫…」


「お嬢様っ、お待ちください…!!」



「ちっ…お前のことはまた後でだ」




大志と黒羽と井上も、半ばギクシャクとしたまま食料品売り場へ向かった












『…はぁ』




とりあえず口喧嘩は収まったかな…？


もうほんと大変だ…





こうして姫は、無事に買い物を済ませることができた






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が…