All Arounder
第30章 Man And Wife
「ごちそーさん」
「あ、そこに置いといて」
ゆうひが食器を洗っている隣に、ガチャッと皿を置いた
なんなく家事をこなすゆうひを、横目でちらっと見る
「…」
何でお前って、そんなに飽きねぇ女なんかな…?
「…ゆうひぃ」
斉藤は後ろからゆうひを抱きしめた
「どうしたのぉ?
邪魔なんだけど」
「…んなこと言うなよ…結構ショック…」
斉藤がゆうひの肩に顔を沈めると、ゆうひはクスクスと笑った
「嘘だよ、どうしたの?」
「…久しぶりに…///」
「あーはいはい、じゃあ今は邪魔しないで」
サラっと言われ、また若干落ち込む
しかし
これしきでめげるわけはない
「…今したぃ…」
「邪魔すんなっつったっしょ?」
ゆうひ怖ぇよ…
それでも斉藤は負けない
「嫌だ、する」
「ちょっといい加減に…っあ…///」
髪を分けた間から見えた首筋に、ツツッと舌を這わせた
「斉藤…今は…食器洗いしてるから…ん///」
「続けていいぞ?」
「じゃ…舐めなぃで…ょ///」
何だかんだ言って感じるゆうひに、やはり愛情が湧く