All Arounder
第34章 After A Long Time
「まぁとりあえず、名前はまだいいや」
ゆうひは体を起こすと、服を着はじめた
「何してんだよ?」
「服着てる」
そう答えたゆうひの腕を、斉藤は掴んだ
「何で服着てんの?」
「食器片付けに行くから」
ゆうひがその手を軽く払うと、斉藤はまたゆうひをベッドへ押し倒した
「ちょっと…何よー?」
「まさか、たった一回で終わりとか言うつもりじゃねぇだろうな?」
「そのつもりだったんだけど…」
ゆうひは起き上がろうとするが、斉藤はことごとく邪魔をする
「ちょっとあんたねー…大概の年なんだから、一回で充分でしょ?」
「オレのは生涯現役だ」
「はあー?」
「とりあえず、昼までしよ」
「昼まで!?
あと何時間あると思ってんの!!」
「3時間♪」
「斉藤のバカ~(泣)」