All Arounder
第37章 Suggestion
「ああ、三休さん」
小泉は調理場にいた坊主に話しかけた
…ってか、三休さん?
「なんでしょうか、住職様?」
「お客さんがいるから、ご飯作ってあげて」
「はい」
三休という坊主は了解すると、早速野菜を切り出した
「みんな、ご飯が出来るまでちょっと待っててね」
「ああ…ってか、"三休"って…」
「俺が住職になってから付けたあだ名だよ」
住職、絶対的だな…!!
――――――――――
「さぁ召し上がれ」
四人の目の前には、美味しそうな和食が並んだ
『わ~///』
姫は目を輝かせる
「魚とか肉とか…食ったりするんすか?」
「俺が住職になってから、食べるように言ったんだよ」
「マジで無茶苦茶だな」
井上はズズッと味噌汁を啜った
三休の作った料理は、どれもこれも美味しかった