All Arounder
第41章 Rival Company
"え…それじゃ…ちょっとだけね///"
とかいう言葉を期待していたが…実際はそう上手くいかなかった
『えっ!!??
大志、ど、どうしたのいきなり…!!??///』
姫のテンパり様はハンパなかった
「…いきなりって…?」
『だってそんなっ、大胆発言…!?///』
大志は、取り乱す姫の腕を掴んだ
「昨日…キスしたじゃねぇか…」
『へ!!??///』
「は?」
『何言ってんの…!?あたし、大志とキスなんてしてないよ!!?///』
…はい?
『あの…"好き"とは言ったけど…キスはまだ…』
記憶ねぇのかよー!!??
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「―――で…結局何も出来なかった…」
それを聞いたマスターは、半ばヒヤヒヤしながら井上を見た
しかし井上は、その話自体にはショックを受けているようには見えない
とりあえずホッとしながら、「退斗は何があったんだ?」とマスターは聞いた
ため息をつく大志の隣で、井上はポツポツと話しはじめる
「…俺は結局、あの巨大松茸を見つけたあと――――」
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