All Arounder
第41章 Rival Company
「うふふ、二人とも悪い子ね」
だる…L.ダマはその巨体を揺らしながら、大志と井上の元へ寄った
小さなリモコンを操作すると、二人の足を縛るロープが、ゆっくりと下りていく
「おいだるま!!
さっさと離せバカヤロー!!」
「退斗はおバカさんね、あたしはL.ダマだと何度言えばわかるのかしら?」
またL.ダマがボタンを押すと、井上は足だけでなく、手首まで縛られた
「ぬぁああっ何すんだ変態がぁあああ!!??」
「美味しそうな体ね、素敵よ」
逆さ吊りになることで、服がめくれて上半身が見える
L.ダマは、井上のヘソから腹筋、そして胸までを指でなぞった
「ぎゃあぁああ!!!やめやめやめやめぇえー!!!!」
大志はその様子を、ガタガタと震えながら見ていた
「だる…L.ダマ!!
俺らはこんなことしに来たんじゃねー!!
頼むからこの辺りで"何でも屋"はやめてくれよ!!」
必死に訴えかける井上を、L.ダマは嘲笑した
「あなたって…ほんとに馬鹿ねえ…」
そっと井上の顔を撫で、色気づいた声色を使う
「あたしをこんな女に陥れたのは…退斗…全てあなたのせいなのよ…?」
「…んな…」
「忘れないわ…あなたの囁きも…あなたの温もりも…あなたと一緒に過ごした、あの一夜全てを…」
「…」
何もしてねーし!!!!!!