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「よっしゃ、んじゃ酒場にでも戻るか」



大志はパンパンとはたきながら立ち上がった




しかし井上も立ち上がったかと思うと、「あ」と何かを思い出したかのように手を叩いた




『どうしたの？』




「ちょっと用事出来た!!
わりー、先行っといてくんね？」



井上は、両手を合わせて片目を開けた




「まぁ、いいけど…」




「マジわりー、んじゃな」




そう言い、井上は道に出てどこかへ行ってしまった





『…何だろね？』




「さあな、まあとりあえず帰っか」




大志が歩き出したので、姫も隣をついて歩いた













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酒場へ帰る途中



道端で、何やらチラシを配る女に捕まった




「本日限定の割引券で～す、いかがですか～？」




大志は無視して通り過ぎようとしたが

『ありがとうございまーす』

姫は受け取った





「…いらねぇっての」



『でも３０％引きだって』




姫がチラシを顔の前にペラペラと見せてくるので、大志は仕方なく手に取った





「…カラオケ？」