All Arounder
第44章 Is There No Love?
「んな格好しやがって…誘惑してるようにしか見えねーんだよ…」
また膝を揺らし始める
「こっちは最近全然ヤってねーんだから…いらねーことすんな…」
「…」
やっぱ…遊び人や
「そやったら…何で今、途中でやめたん?」
「知らねーよ…」
遊び人やけど
でも
それでも
うちは、あんたが好き…
「じゃあ…」
葵はそっと
後ろから井上を抱きしめた
「うちの身体…使ってええよ…?///」
「…///」
背中に当たる柔らかい感触
自分の前で組まれた綺麗な手
耳元で囁いてくる…葵の声…
「馬鹿…マジでもう…///」
「我慢なんて…せんでええから…///」
あんたが好きやから…
たとえあんたがうちを、ただの女としてしか見てなくても
あんたが満足してくれんのなら
うちは、何でも差し出してしまう
我慢せんとって
イライラせんとって
満足して
うちで
うちの身体で…
「退斗…///」
好きなんよ…