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「えーっと…つまりー…おチビの娘が葵？」



「おチビではございません」




「ああもぅうっせー、口出すな、頭こんがらがる」




井上、葵、そして千花はテーブル席に座り


そんな３人を
大志、姫、マスターはカウンター席から見ていた




「んじゃ、葵の苗字って…」



「嘉山(ｶﾔﾏ)葵や」




葵はズズーッとココアを飲んだ



「道理でなー…」




初めて井上が葵と出会った時、どこかで会ったことのある気がしたのは

千花とシゲの子供だったからだ



ちなみに葵が生まれる前に、井上はシゲと衝突したことがある


昔も今も、若かったのだ…






「さて…そんじゃーおチビ、依頼の話といくか」




井上は軽く膝を叩いて立ち上がった

そんな井上を、葵は見上げる


「どこ行くん？」




「奥の部屋。おチビ、ついて来な」




「だからおチビではございません!!」




井上と千花がどこかへ行ってしまうので、葵もついて行こうとした




「葵はダメだ」




「いやや」




井上の服をギュッと引っ張る




「///」




その手を井上はどける




「退斗～(泣)」




「仕事だからー」




葵を注意し、井上と千花は奥の部屋へと入っていった





「いやや～退斗～、一緒にいてえよぉ～(泣)」




閉められた扉にしがみつく葵




『まぁまぁ葵ちゃん、退斗は大丈夫だから』




「そうだ、とりあえずココア最後まで飲み干せ」




葵は、大志から渡された飲みかけのココアを飲み

寂しそうにカウンターテーブルに突っ伏した