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「どこ行くの？」



「台所。
何か作ってあげるね」




その笑顔に言葉の中身…


思わずニヤけてしまいそうになったが、小泉は軽く咳払いしてごまかした











ふたりが一階に下りると、斉藤とゆうひが話をしているところに居合わせた




美空はその話を気にすることなく、ゆうひに喋りかける





「お母さん、お昼ご飯作っていい？」




「え、あ…もうそんな時間かぁ…
いいよ。
ついでにあたしも作ろうかな？」




ゆうひがそう言うと、美空は頬を膨らませ、睨みを利かせた




「はいはい、小泉の分は美空が作ればいいでしょ？
あたしは自分と斉藤の分を作るの」




それを聞いた美空は、再び笑顔に戻った








「龍太郎、ちょっと待っててね」




小泉に言うと、小泉はコクコクと頷いた










「ちっ…」




しかし斉藤は、舌打ちして部屋を出て行ってしまった







「…」





ゆうひも小泉も、苦笑した