無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ぷは〜〜〜」



酒場にいた全員が、へなへなとその場に腰を下ろした




「…なんだったんだ、さっきの…」



日本刀を振り回すギャル


ギャルは父親の仇をとるためにある男を探していた


その男こそが、今この場で座り込んでいる酒場のマスター、赤井久狼であった



「…聞きてぇことは山ほどあるけどよぉ」


大志はゆっくり立ち上がり、マスターに手を差し出した



「とりあえず、酒でも出してくれよ」



「はは、大志には今日はリンゴジュース出してやるよ」



マスターは差し出された手を握り、よいしょと呟きながら腰を上げた




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「ん〜〜もう！
退斗、なんやさっきの！
カッコ良すぎるやんかー！///
それ以上何かしてみろ…て、ひゃー!!
渋い!!うちの男は渋い男やでーー!!!///」


「おお、おお、さんきゅ…」



ソファーに腰掛ける井上にしがみつく葵

顔を擦り付けながら、その腕に埋める



しかし井上は、なぜか落ち込んでいた





マスターは大志にリンゴジュースを出しながら話した


「まぁ…女の子にぶっ飛ばされて気圧されて、退斗もショック受けてるんじゃないか？」


「そうみたいだな」



カウンターで大志の横に座る姫にも、リンゴジュースが出された


『あ、ありがとうございますっ…』



姫はチラチラと、マスターと飲み物を交互に見て、それを受け取った


「はは、ごめんな姫ちゃん
さっきはびっくりしたよなぁ」


『えっ、いや、その…』
「「オレらもびっくりだわ!!!」」



思わず声を荒げてしまったことに、大志も井上もあっ…と口を押さえた