
All Arounder
第54章 You Asked For It
ーーーーーーーー
「すまん、ちょっと…休憩しよう」
「え?」
話の途中で、マスターはいきなり席を外した
「…どうしたんやろ?」
「便所か?」
「外に出ていったけど…」
ほったらかしにされた大志たち4人は、お互いに顔を見合わせる
「…なあ、大志、どう思う?」
「どうって?」
「マスターが淳司ってやつを殺す動機だよ」
井上は頬杖をついて大志を見た
「いや、わかんねぇよそんなの」
話の中のマスターと淳司という男は、本当に仲が良さそうだった
馬が合うというか、お互いに相手を必要としているというか…
『なんか、大志と退斗みたいだね』
「え、どこが」
『名コンビ!』
姫はえっへんと鼻を鳴らした
「…あのなぁ姫…言われる方が恥ずかしいんだよ」
『えーそうかなぁ』
「でもさ、仮に退斗と大志やったら、お互いブッコロスー!ってなるには何されたら思うんやろーな?」
「井上を…か。考えたことねぇな」
「俺、乳首つままれたらもうアウトだわ」
「いやそれ沸点低すぎんだろ」
ーーーーーーーーーーーー
フゥー…
マスターは酒場の裏口の前で、
一人タバコを吸っていた
「…フゥー…」
煙は空へ向かっていく
しかし見えなくなる前に、姿を消していった
「…」
どこまであいつらに、話そうか…
どこまで退斗に…
ふと、
酒場の扉に目をやる
ここでタバコを吸っていると、
嫌でも思い出してしまうんだ
一服してると決まって君がやってきて…
「…ばかやろぉ…」
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「すまん、ちょっと…休憩しよう」
「え?」
話の途中で、マスターはいきなり席を外した
「…どうしたんやろ?」
「便所か?」
「外に出ていったけど…」
ほったらかしにされた大志たち4人は、お互いに顔を見合わせる
「…なあ、大志、どう思う?」
「どうって?」
「マスターが淳司ってやつを殺す動機だよ」
井上は頬杖をついて大志を見た
「いや、わかんねぇよそんなの」
話の中のマスターと淳司という男は、本当に仲が良さそうだった
馬が合うというか、お互いに相手を必要としているというか…
『なんか、大志と退斗みたいだね』
「え、どこが」
『名コンビ!』
姫はえっへんと鼻を鳴らした
「…あのなぁ姫…言われる方が恥ずかしいんだよ」
『えーそうかなぁ』
「でもさ、仮に退斗と大志やったら、お互いブッコロスー!ってなるには何されたら思うんやろーな?」
「井上を…か。考えたことねぇな」
「俺、乳首つままれたらもうアウトだわ」
「いやそれ沸点低すぎんだろ」
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フゥー…
マスターは酒場の裏口の前で、
一人タバコを吸っていた
「…フゥー…」
煙は空へ向かっていく
しかし見えなくなる前に、姿を消していった
「…」
どこまであいつらに、話そうか…
どこまで退斗に…
ふと、
酒場の扉に目をやる
ここでタバコを吸っていると、
嫌でも思い出してしまうんだ
一服してると決まって君がやってきて…
「…ばかやろぉ…」
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