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「マスター、おはようございます」



「おはよう七香ちゃん、…その子誰だい？」




七香ちゃんは小学生くらいの男の子を連れていた

望まぬ考えが頭をよぎる




「まさか、子供…？」


「違いますよっ、弟です弟!!」


「弟？」



なんだ、弟か

びっくりしちゃったよ…




さすが姉弟だけあって、どこと無く似ている


弟も整った顔で、なかなかの男前だった





「坊や、名前は何て言うんだ？」





「退斗」









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「マスター外遊びに行こう！」



こうやって、子供と触れ合う機会が持てるなんて

思ってもみなかったな




「いいぞ、今日はどこに行きたい？」




「射撃場！」




子供は苦手なものだと思っていたが

こうやってなついてくれると、何だかこそばゆくなる




小さい手は俺の手をがっちりと掴む




「退斗、あんまりマスターに迷惑かけちゃだめよ？」




「わかってるー！」



最近退斗が俺を指名してくれる…のはうれしいが

店のことを七香ちゃんに任せきりになっている





…本当なら、俺じゃなくて七香ちゃんと遊びに行った方がいいんじゃないか？



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