一万回目のプロポーズ
第9章 二人でまた
俊司の大きな体に
あたしの大好きな俊司の匂いに
俊司の暖かい体温に
優しい声に
優しい笑顔に
俊司の全てに
あたしは包まれた
何も言葉にならなくて
ただただ
あたし自身が俊司で満たされていって
満たされすぎたあたしの中から
一気に溢れ出したものは
涙に変わって
馬鹿みたいな
かすれ声に変わって
俊司にこれだけ
伝えたんだ
『ぅん…うん、結婚…しよぉ…///』
俊司はあたしの頭をくしゃくしゃと撫でてくれて
あたしはもう
抑え切ることができなかった
『俊司…大好きだよぉ…///』