一万回目のプロポーズ
第10章 チューしな殴んぞ
あたしは体をずらし、俊司と同じ高さまで上った
『目…つむれ』
「何で?」
『恥ずかしいからに決まってんじゃん!!///』
俊司は「はいはい」と言いながら、ゆっくりその瞼を閉じた
心臓が
うるさい
『…///』
ちゅ…
唇が
重なる
すぐには離さないで
俊司は
そっとあたしの頭を撫でてくれた
唇から伝わる熱が
そこに俊司がいることを教えてくれる
ゆっくりと
唇を離し
何となく
見つめ合った
『…///』
照れてしまったあたしに
俊司はやっぱり、優しい笑顔を向けてくれる
「明奈…大好き…///」
『…あたしも…俊司、大好き…///』
俊司はそのまま
あたしを包み込んでくれて
二人して
眠り込んでしまった