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一万回目のプロポーズ

第14章 かませ!



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天気は快晴


体調は良好



風もほとんどなく、心地よい気温





『完璧じゃないですか』




冬なのに、ほんとに過ごしやすい気候だ


あたしが晴れ女なんですかね、へっへっへ





靴を履いて、時計を確認する


ただいま11時ジャスト






『行ってきまーす』





町内にある競技場


そう遠くもないから、歩いていく




試合は1時から始まる


本当に待ち遠しい




待ってろよ俊司ー!!


なんつって






てくてく歩いてゆくこと、30分


ようやく試合会場が見えてきた




そう広くはないものの、最近新たに整備されたから綺麗な場所だった


観客席も備え付けられていて、町もがんばったな…という感じ




『多いなぁ…』




あたしの予想を上回る観客の多さだった


小さい練習試合なのだとばかり思っていたから、いても20人、いるかいないかくらいだと…



現状は、その2、3倍くらいだった





『…しゅんじ…』





席は、一番前に座った


人が多いと言っても、全体的に見ればまだまだガラガラだ


座りたいところに座れる




キョロキョロと俊司の姿を探した



サッカー少年たちは、おのおの練習に励んでいる




これがまた遠くから見ていると同じような格好の子ばかりで、俊司を簡単に見つけることができない




『俊司が瞬時に見つからない…なんちゃって』




周りに人がいないことは重々承知で言ってる、あたしだってたまにはそういうこと言いた…


と、遠くから誰かがこっちに走ってくるのが見えた





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