一万回目のプロポーズ
第14章 かませ!
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ピーーーッ!!!
「前半戦終了ーーー!!」
『前半戦…』
あたしはイスに埋れた
いつの間にかそんなに時間が経っていたんだ
握っていた手には汗
敵チームのシュートとか、俊司のかっこいいボールさばきとか、俊司のかっこいいシュートとか、俊司のかっこいい走り方とか、そういういろんなことでこっちまで汗をかいてしまった
『やっと前半戦、おわったのかー…』
心臓がもたない
ただいまの結果は0-0
俊司のチームが若干優勢な気がする
『やっぱ、すごい』
一体どれだけ独り言呟いてんだあたし
俊司は水分補給して、汗をぬぐっている
爽やかだ
すると俊司は、あたしの方を向いた
苦笑い
それが、
なかなかゴール決まんないや
という顔であることは何と無くわかった
『ふぁい』
拳を見せた
俊司も真似して、拳を出してくれた
がんばれ
あたしは心の底からそう思った
俊司のスーパーシュート、ちゃんと見せてちょーだいな