一万回目のプロポーズ
第4章 あの時みたいに…
『…へえ』
たったそれだけで…
なんかショックだな
「ってかさぁ」
俊司は肩を落とすあたしの方を向いた
「もともとは明奈のせいなんだよ」
『…は?』
「俺、小1の時にお前にオハヨーって言ったら
お前無視したじゃねぇか」
『…記憶にございません』
「ございました。だから俺、もう前みたいに仲良くできないんかなーって思って…」
『えー…じゃあきっと、気づかなかったんだと思う
あたし、俊司だとわかってたら絶対返すも…ん…』
あれ?
今なにげ恥ずかしいこと言った気がする…
「あ…そう?」
俊司はパラパラとアルバムをめくっていった
すると、パサッと一枚の写真が出てきた