一万回目のプロポーズ
第4章 あの時みたいに…
あたしは
とことん馬鹿だ
「ちょい明奈…
お前どんなとこに罪悪感感じてんの?」
『こんなとこ』
「意味不明」
『今日はありがと、じゃあ、また明日』
勢いよく扉を開け、あたしは外へと飛び出した
ちょっと振り返ってみると、俊司が小さく手を振っているのが見えたので
あたしはにっこり笑って、家に帰った
『あたし馬鹿だぁああー!!!』
豪快にベッドにダイブし、そのまま力尽きたようにグッタリとなった
耳には、時計の針の音だけが入ってくる
…何であんなに、優しくしてくれるんだろ…?
俊司って
よくわかんない
『…"明奈"に昇格…///』
すっごく
嬉しい…///
あたしは、気がつけば眠り込んでいた