一万回目のプロポーズ
第8章 ドキドキの始まり
修学旅行って何なんだろ?
一日目は、ほんとに一瞬で去っていった
覚えていることとしては
俊司がずっと、あたしの隣を歩いていてくれたこと
…俊司には、千尋がいるのに
あたしは
浮かれてしまう…
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「俊司っ」
その日の宿泊先は、そこそこ大きな旅館で
俊司は偶然、廊下で千尋とすれ違った
「あ、よっ」
少し俊司の中では気まずかったが、いつもと変わらないように接する
「あのね…///」
と千尋はしゃべりかけたが、俊司の友達も周りにいて
どうも話しづらそうだ
それに気づいた俊司の友達は「はいはいごゆっくりー」
と気を利かせてどこかへ行ってしまった
誰もいなくなった廊下に
俊司と千尋は二人きりになる