一万回目のプロポーズ
第8章 ドキドキの始まり
「あのね…明日、最初どこ行く?///」
やっぱり
そういう話か
「千尋…話、あんだ」
「?」
俊司のやたら真面目な態度に、千尋は違和感を覚えた
「あの…俺らさ…」
顔を見ていられなかったが、それでも我慢して
千尋と向かい合った
「俺ら…」
「?」
言ったら絶対…こいつは泣き出すな…
「俺、明日はやっぱ、ダチとディズニー行くわ」
「え…」
ほら、やっぱな
もう涙目だ
「俊司…あたしと行くって約束したよね…?」
これでも、出来るだけ千尋を傷つけないよう頑張った方だ
「マジごめん、千尋もダチと行った方が楽しいんじゃね?」
修学旅行でフラれるなんて最悪な思い出を作らすよりかは…
まだ、嘘ついて
ほんとのことを言うのを後回しにした方が
傷つけないで済むと
思った