一万回目のプロポーズ
第9章 二人でまた
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『はぁ…』
あたしは今、落ち込んでいた
なぜって、昨日香織に言ったんだ
ディズニーは一緒に行けない、ごめん
って…
もともとあたしと香織と、もうひとり仲のいい友達との3人で回るつもりだったから
香織がひとりになるってことはなかったんだけど
かなりキレられた
香織が怒るとマジで怖いって、身をもって知りました
で、ただいまディズニー行きのバスの中
隣の席は香織
超気まずい
そんでまだ怒ってる…
だってさっきから一言も喋ってくれないんだもん
「明奈さぁ」
って思ってたら話し掛けてくれた
『う、うん、何?』
うわ~あたしめちゃくちゃ怯えてるよ
「誰とディズニー行くの?」
『…』
そう、それはまだ話していなかったのだ
あたしが黙っていると、「竹村君?」と聞かれた
何でわかるんだー…