一万回目のプロポーズ
第9章 二人でまた
まさかの間接キス攻撃にダメージを受けたあたしだったけれど
そんなそぶりを見せないよう頑張った
「明奈も一口食う?」
『え、いいの?///』
「おう、もらいっぱなしは男じゃねーからな」
『…よくわかんないけど、ありがと』
すると俊司はクロワッサンをあたしの前に持ってきた
実は好物だったりする
「はい、口開けー」
『あー///』
パクっとかぶりつき、モグモグ
うまし
『ありがとーっ///』
「どういたしま、…おい口元に付いてんじゃんよ」
そう言って俊司は、あたしの口の端に付いたクロワッサンのカスを取ってくれた
ってか
それをそのまま、俊司は食べやがったよ
『ちょっ、ちょぉおおー!!///』
「何だよ、食いもん食っちゃ悪いか?」
そういう問題じゃねぇーっすよ!!??
『そんな人の口に付いたものをー…!!///』
「ん、こんなとこにも付いてらー」
ムギギギ…と両手で頬を引っ張られる
『いだぃいだぃいだぃいだぃ(泣)』
ウザいけど憎めない自分が憎い~!!