テキストサイズ

君をずっと愛してる

第2章 会うまで



ある日、いずみから電話があった。

『家族がいやだ
怒鳴り声はもぉききたくない』

いずみは泣いていた。

『俺がいる、泣かないで、安心して。』

『うん…。たかしさん、大好きだよぉ』

初めて、いずみの口から好きという言葉を聞いた。

『たかしさぁん、あたしを愛してぇ』

苦しそうに、泣きながらいずみは言った。

『たかしさんっ、たかしさんっ、好きだよ…。あたしには、たかしさんしかいないよぉ』

このとき、私はいずみを本気で愛した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ