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籠の中のお姫様

第3章 縮まらない距離

城を出て5日がたった。

与えてもらった部屋の窓を開けると、
目を開けられないくらい眩しい日差しが差し込んだ。


家出していなければ、今ごろルーク様と結婚していたんだな…

これで、よかったのかな…

絶対お母様怒ってるよね

今更になって、後悔が襲ってくる。


「しっかりしなきゃ…」


「おいっ!!クレハ起きてるか?」

「は、はい!」


「じゃあ早く出てこい。ご飯食べるぞ!」

「はいっ」

早く着替えないと…

貸してもらった服に着替えていると、ノックする音が聞こえた


「おい、まだか?」

〈ガチャっ〉

「あっ、ちょっ…」

まだ着替え中なのにっ…

「早く来・・・…わるぃっ…」

〈バチンっ〉

次の瞬間、無意識に私の手が

レオの頬を思いっきり叩いた。

「っ…いって…」

「・・・あっ、ごめんなさい!。つい…」

叩いちゃった…


どうしよう


レオ、絶対怒ってる…。

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