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2人乗り

第4章 ふれることから

「痛っ

痛いよっ、

直希、苦しいっ!」





「あ、ごめっ

ごめんな、アキラ

ぎゅってやりすぎた

痛かった?大丈夫?」





「だ、大丈夫だけど…

ちょっと・・痛かった」





「ごめん。

俺・・・

めちゃくちゃ嬉しくて…」






「う、うん・・」





「アキラ・・・

顔、見たい。




もうさ、話終わったんだろ?

顔・・・・

見てもいい?」






「ダメ!」





「なんで?もーいーじゃんかー」





「ダメ・・・

なんか




恥ずかし過ぎる…」







「ま、まぁ…

俺もちょっと




恥ずかしいけど…」








しばらく2人は黙ったまま。







アキラに

痛いと言われて

ほどいてしまった腕を





俺は後悔していた。






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