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2人乗り

第4章 ふれることから




え~~~!!!

マジで?

そーゆーこと?



いーの?

アキラ、いーのか?



チュウはダメって言ったけど

恥ずかしくて

ダメって言っただけ?



しちゃって・・・・・

いーの?



いや、さすがに

今日は無理だぜ?


今すぐでもしたいけどさ





とかなんとか

俺が内心戸惑っていると


アキラは

ストンと自転車から降りて



「そしたら、門限とか

うるさく言われないじゃん?」



と俺を見上げた。





あっ・・・



あ~~~そっち?

あはは、だよな~…

何勘違いしてんだ、俺は。






名残惜しいのか、

アキラは

なかなか帰ろうとしない。



「また、明日会えるだろ?

裏門まで行くからさ。」



と言って

アキラの髪をなでた。



俺だって

帰って欲しくないけど。




アキラは

照れた顔をしながらうなずき



「じゃ、明日ね。

送ってくれてありがと。

帰り、寄り道しちゃだめだよ」



と、俺の胸元を

グーで軽く押した。



こうゆーの

なんかいいよな。



寄り道しない

約束をすると

やっとアキラは

玄関へと向かった





いつものように

アキラが

玄関のドアをしめた事を確認し

俺は自転車を走らせた。






神社の脇をすり抜ける。





寄り道しちゃダメって

いわれたからな・・・




ちょっと

この幸せな余韻に

浸りたかったけど

今日は帰るか…。








でも……






俺は自転車をUターンさせて

神社の前に自転車をとめた。




少し落ち着いてから帰ろう








こんなニヤけた顔で






親父には会いたくないから



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