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2人乗り

第4章 ふれることから



あっと言う間に

アキラの家に

着いてしまった・・・



だって

家、近いんだもん





自転車を止め

俺は片足を着く





仕方ない…

時間だ。





俺が足を着いたか
着かないかの
タイミングで
アキラはいつも
自転車から降りる



けど



俺が足を着いても
アキラは自転車を
降りなかった。



俺に両腕を巻きつけたまま
じっとしている



「アキラ?時間だから…」



と俺が声をかけると



アキラは






「早く、大人になりたいな…」






と俺の背中で呟いた








え?





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