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Sweet room

第3章 彼女が彼を買った夜

今日も一組のカップルがやって来た。

若いわりに彼がスマートにエスコートしているが、彼女には既に後悔の色が浮かんでいる。


「嫌だったら止めてもいいんだよ。…でも、せっかくこんな部屋に来たんだから、最高の時間にしようよ。」


彼は彼女を抱きしめると、触れそうになるほど顔を近づけて囁いた。


「そうね。せっかくだし…。
ごめんなさいね。こういうの、初めてだからちょっと…。」


彼女は身体を離そうとしながらそう言ったが、言い終わらないうちに彼は彼女の唇を塞いだ。


「ゆっくりでいいよ。」


彼は優しくゆっくりと彼女の唇と舌を味わうと、顔を離して言った。

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