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性教育学校

第3章 学園案内



「榎本も楽しめる日が来るぞ?
親の気持ちも考えて
この学校の生活を楽しめ」


先生はあたしを慰めてくれる。
でも今のあたしはそんな言葉は
苦でしかない。
絶望でしかない。


親に捨てられて
これからあたしは生活して行く


怖さ、悲しさ、怒り
いろんな感情があたしの中にあるのに
それを表情に表せないのは

きっとまだ夢なんじゃないかって
心のどこかで思っているからだと思う

まだ信じれてないから
今、気持ちを抑えられていて
冷静でいれる。




「次行くぞ」

先生は案内を続け、
あたしは黙って着いていく。

今はそれしか出来なかった





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