テキストサイズ

性教育学校

第24章 文化祭二日目




「ねえ裕希くん…」

「んー?」

「裕希くんが思う
らぶらぶって……なに?」

あたしは聞いてみた


「らぶらぶ…
お互いがお互いの気持ちを
ちゃんと分かってる事かなー」

「気持ちを分かってる……」


「相手の気持ちが分かってると
何しなくても幸せじゃない?」


幸せだった……
好きって言われて
それを考えるだけで
すっごく幸せだった……


「お互いを分かり合うって
難しいと思うけど
それが出来たら
ほんとにらぶらぶだと思う……


っま、本気の彼女出来た事ない俺が
言うことじゃないけどねー(笑)」



「ううん…
裕希くんの言ってる事当たってる」


渓人の気持ち…
あたしはちゃんと分かってる?
あたしの気持ち
渓人に伝えられてる?

自分に問いかける
あたしは何も出来てない…



「ただ好きなだけじゃ
駄目なんだね……恋って」


「そーなのかもねー
上手くいかない事多いし~」


「え?」

「好きな子は手に入らないし
好きな子に相談されるし~」


「あっ…えと……っっ」


「はっははww嘘嘘w
相談されて嬉しかった♪」


裕希くんに聞いてみて良かった
なんかモヤモヤがすっきりしたし
元気になれたし


「裕希くん、ありがとうっ」

「いえいえ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ