性教育学校
第27章 日常
「どうぞ?」
「ありがとうございます…」
優しい先生
けしてあたしに理由を聞かない
きっと
落ち着かせてるんだと思う……
「先生にはあなたがここにいること
言っておいたからね」
「…はい、すいません……」
「授業がつらくて
ここに来る子多いのよね。
ほとんど1年生だけど…
榎本さんは…
恋とか…かな?」
やっぱり保健室の先生って
鋭いし、相談乗るの上手いんだろーな…
「…彼氏と…少しありまして」
「彼氏…この学校よね?
なんか珍しくてびっくりしちゃった♪」
この学校でのカップルは
やっぱり珍しいようだ
「…全然対した事じゃないんですけど…
最近ずっと幸せすぎたから
なんか……」
真剣に聞いてくれる先生
「たまにはあるわよ…
ちょっともめちゃっても
仲直りしたら、前よりも
もっともっと仲良くなれるし
お互いを好きになれるわ」
「……っ…はい」
泣きそうになるあたし
「この時間は休んでていいわ
4限は授業出なさいね?」
また仕事に戻る先生
あたしは気持ちを落ち着かせた
(…謝らないとっ)