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性教育学校

第30章 後悔の日々

~みなみ~



逢いたいなー…


渓人の事を思うと
泣きはらした目から
まだ涙が出てくる


まさか
自分から別れたなんて…
こんなに好きなのに…


辛いよ…
苦しいよ…
渓人に逢いたい…
大好き…だよ…


この言葉ばっかり
頭をよぎる






ガラッ…


「みなみちゃん?」

裕希くんが
部屋に来てくれた

きっと莉乃から
話は聞いたと思う…


「なんで?あんなに仲良かったじゃん」

あたしの方へ近づく
すごく心配そうな顔であたしを見るんだ…
それだけでまた泣きそうになるよ…



「…別れるしか…なかっ…」

また抱き締めてほしい
好きだよって…言ってほしい…


「渓人は…もうあたしの事なんか……っ」


でも
もうあの腕に優しく
抱き締められることはない

心がちぎれそう…っ



「みなみちゃんっ!」

ギュッ…

裕希くんが
あたしを抱き締められる


「離し……っ」

「無理、離さない」


どんなに離れようとしても
裕希くんは強く抱き締めてくる


「…うっ……あぁ…っうぅ………」

裕希くんの腕の中で
またたくさん泣いた


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