性教育学校
第31章 真実
みなみにとっての初授業でも
おどおどしてるみなみを見て
俺は助けた
それに
ほんとに嬉しそうに
みなみは感謝していた…
それからもずっと
何かあるたびに思うのは
自分じゃなくて、みなみだった
初めは同情だった
それがいつしか、守りたい存在になってた
みなみの初めての校外授業
疲労や精神的ショックとかで
倒れた事を聞いて
授業中にも関わらず
みなみに逢いに行った
「出ていって…」
そう言われた時
心臓が痛くなった
素直に出ていけなかった
俺は純粋で強がりな
守ってやりたい。って思わせる
みなみを好きになっていた
この頃は
好きだってことに
気付いてなかったけど
みなみに
好きって言われた時
すっげ嬉しくて
思わずキスしたのも
好きだからなのに
やっと
俺はみなみへの思いに
気付き初めていた
文化祭の準備中
みなみと裕希を見てたら
いらいらしてきて
みなみに冷たくあたった
ただの嫉妬
みなみをひどく傷つけた
なのに
俺を探して
寮の展望台まできて
俺に思いをぶつけてきた
みなみを幸せにする自信なんて
どこにもなかったけど
好きだって気持ちが
一番強かった
去ろうとするみなみを引き留め
気持ちを確かめあった
たくさんたくさん泣かせた
もう二度と泣かせないって
決めたのに…