性教育学校
第33章 すれ違い
「なにしてよっかなぁ」
校内をうろうろする
ここにきてもう一年経ったけど
未だに迷う時がある
「っとに、広い学校だなー…」
キー…ガチャン
無意識に行き着いた場所は
屋上だった
ぼちぼち生徒もいた
あたしは一人で寝そべる
「空…きれい…」
7月の晴れの空は
青空が広がっていて
空気も美味しく気持ちよかった
「ここは、よくお世話になったなぁ」
空を見上げながら
振り返った…
渓人とよく来た場所…
ささいな事ばっかりだけど
思い出がたくさんつまってる
あたしの額にあたる風が
なぜか冷たく感じた…