性教育学校
第33章 すれ違い
「…おーい」
「…っうわぁぁあ!?」
空が消えて
目の前には渓人がいた
あたしは驚きのあまり
大声で叫んで
勢いよく起き上がった
「け、渓人!?//」
「脅かすつもりはなかった」
無愛想な渓人だけど…
別れてからはじめてかな…
渓人から話しかけてくれたの…
「渓人…一人?」
「あぁ」
「ど…して、屋上きたの?」
自分で変な質問してるって
分かってる…
でも、知りたいって思ってる…
「…なんでだろーな
自然と来ちゃうんだよね」
渓人…あたしばかだから
変に期待しちゃうよ
あたしと理由が
全く一緒なんだもん…
「お前は?なんで一人なん?」
「あ、あたしは…
外の空気が吸いたくて…」
「ふーん」
いつぶりかなぁ
ここで二人で話すの
すごく懐かしいようで
当たり前のようで…
切ないようで
幸せなようで…
初々しかった
あの頃に戻ったみたい…