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性教育学校

第33章 すれ違い

~渓人~



「もうこんな時間かよ…」

学校終わり
部屋に戻らないで
そのまま展望台にいた


今日は流星群が流れるから
どうしても見たくて



すっげ綺麗で
もっともっと宇宙のこと
知りたいって思ったけど
なんか物足りなかった


理由なんて
考えなくても…分かる



「そろっと戻るかー」


もう12時近くだった
ご飯も食べてないし
体も疲れてた



ガチャ


あれ…明かりついてる

いつもなら
みんな寝てる時間だった


「…あ、おかえり♪」

起きてたのはみなみだった


「…ただいま」

少し…ってか
そうとう驚いた
みなみが一人でこんな時間まで
起きてるなんてレアすぎる



「なにしてんの?」

「え、えっと…寝れなくって!」

「そっか」

寝れなくてか…
明日の事緊張してんだろーな


「あのね…」

「ん?」

「…クッキー…作ったの」


クッキー?
なんかこれもレアだ


「渓人にも食べてほしいなーって…」

そんな事言うだけで
少し顔を赤らめて言うみなみ

そんな顔反則でしょ…


「食う」

俺が一言そー言っただけで
嬉しそうにクッキーもってくる


抱き締めたい…
俺は感情を必死に押さえた




「はい♪」

ちゃんと飾りつけもしてあった
こーゆう所こいつらしい…



てか…
クッキーってこんな旨かったっけ
こいつが作ったから…か


「…どう?」

不安そうに
俺の顔を覗く


俺はふいに顔をそらす

ばかみなみ…
俺の気持ち考えろよ…


「…うまいよ」


「そ、そっか」


なんか顔…ひきつってる
さっきと様子が…おかしい






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