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性教育学校

第37章 2日目



首を横にふって
体を離さなかった



「ばか…」


あたしを離し
裕希くんが微笑んだ


「あーゆう時は離れなきゃ駄目だよっ
俺じゃなかったら
今ごろみなみちゃん襲われてるよ?」



あたしの頭を
ぽんぽんとしてくれた

手…震えてるの
ばればれだし…



「おーい起きろー」


あたしに背を向けて
莉乃たちを起こそうとしてる



「裕希くん!」


あたしは裕希くんに
なにが出来るかな…


裕希くんはこっちを向いた

「ん?」


今のあたしは
これくらいの事しか
頭に浮かばないや



「なんでも言って…?」


たぶんだけど…
いつも裕希くんに
我慢させてたから…



「は…?どーゆう意味?」

すごく驚いた顔してる
当たり前か



「今まで…助けてもらってばっかり…
あたし、裕希くんに償いたい…」


裕希くんはこっちに来た


「どーした?
そんな事気にすんなって」


「だめなの…」

あたしは
裕希くんの胸に頭をあてた


「あたしがだめなの。
なんでも…言っていいよ?」


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