性教育学校
第41章 それからの4人
「みなみ…ちょっといい?」
授業終わり
みなみを渓人に取られる前に
みなみを呼んだ
「莉乃?どこまで行くのー?」
教室から少し離れて
人気のないのを確認した
「あのさ…」
「うん」
「あの~……」
あたし…
なに言おうとしたんだっけ…
みなみに何をもらおうと
思ったんだっけ…
「莉乃~?どした?」
いきなり呼び出して
こんなあたしで
絶対不自然だよね…!
あぁ…自分がいやだー…
「えと、みなみは…さ、
渓人のことなんで好きだーって
気づいたの?」
ごめん、
あたしが言ってること
意味不明です
みなみは
ちょっと驚いてたけど
真面目に答えてくれた
「ん~とね、
最初はいい人だなーとか
かっこいいなーとか
そうゆう感情だったんだけどね?」
渓人の話をするときのみなみって
ほんとに女の子っぽくて
可愛らしい
あたしには
こんな姿ないから
なんか妬んじゃう
「でも…気付いたら
渓人って人は他の人とは違う
あたしの中で特別な存在になってたんだよね」
自分の中の
特別な存在…
「渓人の前だと
変に緊張しちゃったり
自分らしくなくなったり、
一人のとき、ふいに考えちゃったり…」
重なる…
裕希に対するあたしと
好きだけど…
でも、恋愛の好きなんかじゃ
ないよ……相手は裕希だもん
「そんなこと思うの
渓人だけだったんだよね。
だから、あ~あたしはこの人のことが
好きなんだな~って分かったの」
いつも
弱々しくて
あたしでさえほっとけないみなみが
今では立派な人に見える
「そっ…かぁ、
そっかそっか!うん、ありがと」
「どういたしまして?」
みなみは
なんであたしがこんな事聞いたのか
聞いてこなかった
みなみは
あたしが知らないうちに
どんどん大人っぽくて綺麗に
なっていってた