性教育学校
第42章 強化合宿
「…でさぁ
どこに行くの?」
旅館を出て
辺りを見ても、
森とか山ばっかりだった
「んー適当」
「渓人は方向音痴だから
好き勝手に出来ませーん」
渓人の行く方向とは逆の
森に入った
「あれ?
なんで誰もいないんだろ…」
さっきまで
わいわいと生徒がいたのに
ただ歩いていたら
いつの間にか渓人とあたししかいない
「お前がスタスタと
奥歩いてったからだろ(笑)」
「え…いや…」
「ま、いーや。
俺疲れたから寝る
「え!?渓人!
帰ろうよ!ちょっと~…」
渓人は木陰で横になり
寝てしまった
「はぁー…
それにしても、不気味だなぁ」
木々が風に吹かれて
揺れている音
カラスの鳴き声
それだけが
あたしの耳に入る