性教育学校
第43章 夏休み
「…みなみ、帰ろ?」
渓人がいなくなった方向を
ずっと見つめていた
「………うん。帰ろっか♪」
あたしには
温かい家族がいる
渓人がいなくても
寂しくなんかならないように
あたしだって立派になる
「渓人さ~
なんかかっこよく見えちゃったよ」
3人で帰ってる途中だった
莉乃がぼそっと言った
「俺もそれ思った」
「なんか…羨ましくなっちゃった!
あたしも将来の事ちゃんと考えようかなぁ」
渓人のこと決断で
あたしたちの気持ちを
大きく変えた
渓人が帰ってきた時には
3人とも高校生卒業間近だし、
将来のこと決まってるといいな
渓人…頑張ってね
あたしは
渓人からもらった指輪を
ぎゅっと握りしめた