性教育学校
第9章 異変
「・・・み・・なみ!みなみ・・っ!」
あたしを呼ぶ声がする
知ってる声・・・・
目をあけると
莉乃が泣いていた
「・・・みなみ・・・っっ!」
莉乃はあたしに抱き付いた
強く抱き締めた
「・・莉乃?どうしたの?」
「・・裕希から聞いたよ・・うっっ
辛かったんだね・・・っ」
莉乃はあたしの為に
泣いてくれていた
「ど・・して莉乃が泣くの・・」
あたしもつられそうになる
「裕希におぶられて帰ってきて・・
みなみ・・すごい疲れきった顔で・・・
目も赤かったし・・・・・」
「莉乃・・・大丈夫だよ
あたし、もう泣かないって決めた
莉乃みたいに心配してくれる子が
いるだけで幸せだよ・・」
こんなにあたしを想って
泣いてくれる莉乃が
とても愛おしかった
莉乃とあたしの間に
ちゃんとした友情がある気がした