性教育学校
第10章 好き・・・?
「二人の仲直りを祝って・・・
かんぱーーーーい!!!」
夜は莉乃の提案で
仲直りパーティーをしてくれた
料理もみんなで作り
ごちそうだらけだった
「いや~良かった良かった♪
やっぱ喧嘩わよくないねっ」
「いやっ莉乃・・
喧嘩って言うか
あたしが悪いだけで・・・」
「みなみちゃんは
嫉妬しちゃったんだよね~♪
全く、痴話喧嘩はやめてくださいっ」
「・・えっ!?痴話喧嘩って・・
みなみたち付き合ってるの!?」
莉乃が大声を出して
あたしを問い詰めてきた
「ち、ちがっ!付き合ってないよ!」
そーいうと
莉乃は落ち着いた
「みなみがあたしに
隠し事するなんてないもんね♪」
(・・・単純・・・)
「付き合ってなかったのかよ!
でも・・みなみちゃんは好きなんだよね?
渓人のこと」
「・・・・・・・・・」
部屋がしらけた
「・・っえ、なんで・・っ」
あたしは焦った
なんでそんな事大声で・・・
渓人の前で・・
「っばーか。そんなんじゃねえよ」
渓人が言う
「みなみは妹みたいなもん
そんなんじゃねえよ
なっ?」
渓人は笑ってあたしを見た
「うん・・・」
裕希くんは納得して
場はおさまったのに
嬉しくなかった
・・あたしは
そんな風に思われてたんだ
妹って恋愛対象外だよね・・
「そっか・・
じゃあ、俺みなみちゃん貰ってい?」
「・・え?」
みんなで裕希くんを見る
「付き合ってないし
好き同士でもないの聞いて
諦める理由なくなったわ」
いつもの裕希くんだけど
嘘じゃない目をしてた
「裕希・・みなみ好きだったの!?
言ってよ~♪」
莉乃のテンションが
とても上がっていた
「あ、あの・・」
裕希くんと莉乃で話が盛り上がり
あたしは何も言えずにいた
渓人は何事もないように
ご飯を食べていた