禁断兄妹
レビュー一覧
表示中非表示にする
-
[評価] ★★★★★
28回目のピックアップ、おめでとうございます♪
そして更に、お久しぶり禁兄更新、ありがとうございます。
和虎のあたたかくて豊かな人柄。
この人が萌のそばにいてくれるなら、多少後ろ髪引かれる想いがあれど、柊は新たな場所で思いっきり光を放つことが出来ますね。
信じてくれる人・信じられる人がいるって、こんなにも心強い。つくづくそう感じました。
-
[評価] ★★★★★あの夜を封じ込めたパンドラの匣
鍵をかけた和虎
果たして怒りや憎しみを完全に押さえることができるのか
その代償として自責の念は残り続けるのではないのか
柊の渦巻く感情を宥め諭す和虎との会話を読みながら少しの危惧が胸をよぎります
それでも
「その全てを飲み込んで、生きていこうと思ってる」柊の新たな旅立ちを祝福したいです
同時に、波乱の章を締め括るに相応しい和虎の活躍に拍手を贈りたい
残る憂いは萌の記憶喪失ばかりとなった今、柊の出発前にふたりはどんな時間を過ごすのでしょう…
更新ありがとうございます!
命がけで由奈を守ろうとした修斗、萌を守りたかった柊が出会ってしまった運命を改めて思いました -
[評価] ★★★★★自分の命よりも大切な人に心を添わせた時
決まる道もあるのでしょう…
そんな思いを抱かせる由奈の結婚の知らせ
ああ、やっぱり…
けれど寝耳に水の和虎の胸の内はいかばかりか
ある意味由奈の一番近くにいた和虎…
とはいえ、霧島組幹部からの話には明らかに朗報もありそっと安堵のため息をつきました
でも聡明な和虎のこと、この朗報の代償が何なのかきっとわかりますね
諦めず電話を掛け続けた和虎の献身に改めて柊への深い愛を感じると共に、傷つきながらも守られている柊と萌はこれからどんな道を歩くのか
胸の震えを覚えさまざまな人物の想いが交錯する物語の展開に期待が高まります
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★待つ
焦れる 叫ぶ
思い出す
信じる
そして、待ちつづける
直接吐露された柊の心情はまさに荒れる大海にひとり小舟にしがみつくようで…
ゆったりと構え萌やタカシに対峙していた柊
もがき苦しみ沸き上がる激情に揺すぶられる柊
そのどちらもが柊であることが悲しくやりきれなさを覚えます
それは独白ゆえの臨場感をもって迫ってくるのです
柊、どうか…
けれど和虎の告げる言葉に更なる嵐を予感します
『萌
俺達は試されている
その愛は永遠か
刹那か』
新しい概要にも繋がるこの言葉が深く胸に刻まれました
更新ありがとうございます!
もちろん永遠さ、と自分に言い聞かせながらドキドキが止まりません…
-
[評価] ★★★★★今がその時
と告げたのは運命だろうか
いや
彼が 選んだのだ、その道を…!
もうそこにある
と柊が萌の胸を指さすシーンに息をのみました
美しい…
そして旅立ちを告げる柊の言葉にあの朝のふたりの会話を思い出したのです
一緒に、というキーワードと共に
タカシはその聡明さで何もかもを理解したことでしょう
その上で幾つかのなぜ?の答えも萌に託されていること、つまり節度をもち待たなければならないことを
柊へのはなむけのように萌の目から零れ落ちた想いにそっと安堵を覚えました
男たちの攻防の終焉は次へのプロローグ
大きく動く運命の物語から目が離せません
更新ありがとうございます!
-
[評価] ★★★★★ここまで来い!
ひとりで来い!
と両手を広げ萌に呼びかける柊が
影となって立ちのぼる…
正直ここまで踏み込んでくるとは思いませんでした、タカシが
柊は自分を邪魔にする、それは嫉妬だ、との思いに高ぶる感情
読み手もそれに引きずられます
きっと萌も
けれど、終始冷静に、時に相手に譲る余裕さえみせる柊の言葉に嫉妬ではない覚悟を感じたとき、昂りを抑えて告げる最後通牒を聞くのです
このふたりの男の渡り合い
痺れました!
そしてこの4ページの中にあの日から抱えた慟哭を越えた柊を見るのです
新しく幕があがる予感に震えます
更新ありがとうございます!
「久しぶりに目が合ったなあ‥‥」だなんて… -
[評価] ★★★★★「今可愛いと言ったね」「事実を言っただけです」
この男同士のピリッと感じた雰囲気。怖かったです。
登下校は萌一人でさせてもと提案する柊は、
怒りと嫉妬心で言ったのか、何か他に想いがあるのか。ボディーガードをつけようとするほど萌のことを心配していたのに。これにもヒリヒリします。
誇らしくて寂しいという話をしようとした柊に対して、心で葛藤をしてどうしようもなくなって、結局目を反らしてしまった萌に、柊は怒ってるから?
美弥子、早く帰って来て。天然の朗らかさで場を柔らかくしてほしいっ(>_<)
毎回ドキドキさせられる展開は楽しみだし、
素敵なレビュー返しもいつも感謝です。
ありがとうございます♪ -
[評価] ★★★★★変わっていなかった
許していなかった
吹き始めた柔らかな風の向こう側
彼は ひとり 別の時間を生きていた…
萌とタカシ、美弥子
三人のシーンから萌と柊ふたりのシーンへ
そしてタカシが来ていることを告げられた柊へ
巧みなカメラワークのように切り替わるごとに空気の色と温度が変化するのを感じました
萌とふたりきりで話をする機会を得た柊
けれど…
萌の動揺と独白
タカシの存在はやはり柊にとってそういうことなのですね
さりげなさを装う柊とタカシの会話に緊張の糸が張りつめます
久しぶりの柊の声ですが、とても誇らしくてとても寂しい話とはいったい…
風が変わる予感がします
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★まるで懺悔のように
けれど
喜びをもって語られた大人の恋物語
『美弥子の告白』の章を思い出していました
そこから流れた時間を確かに感じるのは、巽さんへの想いを揺るぎない愛と語る美弥子と彼女を許している柊を見るからに他ならず、巽さんが口にした不倫という言葉に救われるほどの美弥子の人生に思いを至しました
そして一途な愛から生まれた萌の存在…
すべては、許されていますね
萌が学校生活に戻る前日に話がされた意味も本人が言う以上に大きく思え、美弥子の萌への愛情と共に作者さまの愛も感じたのです
けれど柊は、今の萌の恋の対象としてあまりに遠い柊に救いは来るのでしょうか…
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★『巽さんを愛してる。
喪った悲しみごと、今も、ずっと、愛してる』
母として、一人の女性として、
美弥子が包み隠さず萌に語る、巽への愛。
『当てはまる言葉のない不確かな関係だったあの頃の私達に、巽さんは形を与えてくれた』
美弥子の喜びを感じた、巽との『不倫』という形が、不謹慎にも美しく、『永遠』を感じました。
――その愛は永遠か、刹那か――
萌と柊の『近親相姦』という愛の形も、
どうか『永遠』であってほしい。
切に願ってます。