その傷は
やがて癒える日がくるだろう
けれど 今ではない
記憶も
いつか戻る日がくるだろう
けれどそれも今ではない
それでも
今はただ 守られてある身を喜びたい
たとえ 時は帰らなくても…
同情ではなくその身を案じてくれる人のいる幸せ
特に
『一歩ひいてくれる気遣いが 私と先輩の間に 日だまりのような空間を作る。』
この素敵な表現にタカシの性格と萌の心情が見てとれますね
けれど柊は…
美弥子さんがお兄ちゃんにメールしなくちゃと言った時、まさに終わりの三行と同じ情景が私の胸にも浮かびました
更新ありがとうございます!
柊の想いは何処へいくのでしょう…
禁断兄妹
レビュー一覧
表示中非表示にする
-
[評価] ★★★★★
-
[評価] ★★★★★禁兄の魅力は――
禁断の波に揺られる兄妹の熱く激しい愛……かと思いきや、穏やかで優しい小波のような恋模様もあったりと、読んでる方も様々な波に揺らされる気持ちで物語に入り込んじゃえるところだと思います。
それと、しののめさんの描く家族像は愛を感じます。
美弥子と萌のほっこりする母娘のシーンが、愛情溢れてて胸がジンと熱くなります。
途中から読ませていただいてますが、改めてこの物語が好きだなと感じました。
柊とタカシ先輩。どっちも萌を見守る姿勢を見せてますが……これからどうなるのか。萌じゃないですが、どぎまぎしながら行く末を見届けていきたいと思います。
しののめさん、ありがとうございます♪ -
[評価] ★★★★★少女ふたりの会話はどこかしらヒミツめいて
そっと そっと聞き耳をたてる…
微笑ましくもシリアスで、けれど甘やかさのこぼれる会話にはたかみの明るさと細やかさが溢れていましたね
でも
──ごめん、触るぞ
は、やはり二人の記憶にとどまってしまった…
何も知らないタカシは柊に話したいことのどこかにあてはめたでしょうか
それとも単独の大きな疑問として心に刻んだでしょうか
彼が揺らぎながらも萌を応援したい、と願う感情は時に恋心を越えそうで思わず柊の目線に立って胸に手をあててしまうのです
更新ありがとうございます
─その愛は永遠か、刹那か
新しい概要の言葉に覚える新たなときめき
愛してます、禁兄! -
[評価] ★★★★★陽だまりに似たふたりの時間
そう、この母娘はいつもこのような時を過ごしていた…
そして支え、支えられ時に互いの孤独に寄り添ってきたのだなと改めて感じる場面でした
そんな中美弥子さんが語る柊の姿にその心情は、と思いをはせます
抱き上げた萌のぬくもり、間近で見る萌の顔に何を感じたろうか
ごめん、触るぞと声をかける柊にシンクロして切なさが込み上げてくるのです
そして柊への萌の気持ちは揺れている、と思うにつけ美弥子さんの信頼を得、萌の中でも存在感を増したタカシと柊はどう関わっていくのか…
美弥子さんの恋物語りに萌ははたして…
新たに胸がザワついています
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★記憶の底を揺るがすものは
やはり柊の言葉 声だった…
そのことに安堵しながら思い出していました
ヒカリの2階、綺羅の時…
噛みしめるように萌に語りかける柊の言葉に胸がしめつけられます
そしてこの瞬間、柊と萌だけスポットがあたったように浮かび上がりました
ようやく、本当にようやく萌が柊と向き合えた
たとえ兄と妹でも微かな端緒にすぎなくてもそのことがたまらなく嬉しい…
タカシの価値観を創ったバックグラウンドはわかった
萌が将来の希望を口にした
そして柊は待ち続けることができる
さあ、この後は…!
今、光をひと筋差し込んだ空を見上げるように次を待ち望んでいます
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★
萌は、ホントに人に恵まれてると思います。
『わかるよ』
一見その場しのぎの軽い共感。でも、たかみちゃんとタカシ先輩の誠実な姿勢で言う『わかるよ』は、萌のことを本当にわかってるのが伝わってきます。
『思い出したいけど怖い』という萌の心の葛藤を聞いて、立ち尽くしてる柊はどう感じているのだろう……。
そして――『時間は命』
タカシ先輩の重みのある言葉に、私もハッとさせられました。
しののめさん、お仕事お疲れ様です(^O^)
(ごめんなさい(>_<)先ほどレビュー載せましたが、訂正したかったので削除して、改めて投稿しました)
-
[評価] ★★★★★青灰色の紗幕の向こう
円形の舞台に椅子だけのセットがあり彼らがいる…
台詞主体の本編はまるで目の前で舞台を見ている如くで、スポットが次々あたるように彼らの思いが語られ観客である私は記憶を呼び覚まされます
更にその時は隠された心情や事実の断片を知るという演出に唸りました
熱くなるタカシ…こだわりは燻り続けていたのだな
立ち上がる柊…落ち着いて!
美弥子さんの賢明な判断とたかみの心配り
そしてあれから初めて吐露される萌の心情と傷の深さ…もう、ここまでで
最後にタカシがかけた言葉
──俺思うんだ、時間は命だって。
に作者の想いもこめられているようで心に残り続けます
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★時は流れるもの
流れ続けて帰らないもの
けれど
もしも…
許されるのならば時間をどこに戻してもらうのがいいのだろう
考えてもやりきれないばかりとわかってはいるのですが…
柊を恐れながらその気配を全身で追っている萌に、記憶を取り戻すことへの覚悟も定まらないまま手探りで夜道を歩いているような危うさを、対照的にひとつの覚悟を決めたかのような柊の態度にはかつて病床で巽さんが望んだような形になっていることへの頼もしさと同時に胸の疼きも覚えます
明と暗、動と静が入り交じるこの集いから目が離せません。
また柊に甘える萌がみたい、と切に願いながら…
更新ありがとうございます! -
[評価] ★★★★★
更新ありがとうございます。
感想書いてたら文字オーバーになったので
メールにて…。
-
[評価] ★★★★★もう一度
柊への想いが燃え上がったなら…
もう一度
タカシとの関係が戻ったら…
そんなことを考えながら読んでいました
それゆえでしょうか、四人が集うシーンは還らない時への惜別と明日の希望との狭間の光景に思えるのです
そして初めて明かされたタカシの身上に彼への興味をそそられ、名前も含め作者様の思い入れを感じました
それにしても柊の登場シーンの艶やかなこと!
眩しく、ああ、こんな柊だけをみていたいと切に思いました
やはり柊には光がよく似合う
余裕の態度を見せる柊とタカシは何を話すのか…
目を伏せながら柊を見つめるような萌の乱れる想いの行方と共に心がざわめきます
更新ありがとうございます!