NEWめぐみ【萌未】さんの作者ニュース

体は差し出しても、女官の意地は貫く。百花が王に闘いを挑む

こんにちは。

 これは前作 後宮悲歌でもご説明しましたが、

韓国時代劇でよく出てくる尚宮サングンという職名には二種類あります。一つはキャリア女官、つまり女官たちを監督指導する管理職のサングン。

二つめは国王の寵を受けた女官に対する尊称としてのサングン。ただし、これは紛らわしいので、承恩尚宮とか特別尚宮とか呼んで、一般の尚宮と区別していました。

つまり同じ尚宮でも、片方は国王の手のついていない管理職、片方は実質は側室としての扱いを受け、全然違います。

今回、百花が初夜の床で国王に
 私を尚宮にして下さい。
と頼んだのには、実はこういう意味があったのです。

 王はもちろん、承恩尚宮のことかと思いましたが、百花自身は

たとえ寵愛を受けるようになっても、側室になるつもりはない、つまり彼女の言う尚宮とは側室としての尚宮ではなく、彼女自身が目指していた女官としての尚宮でした。

 こうなると、もう王と百花の意地の張り合いです。
 
 言葉一つですが、お互いに意地になっている若い二人。
 さて、どうなりますことやら。

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