弥助はおれんを二度抱いた。最初は烈しく、二度めは優しく

めぐみ【萌未】さんの作者ニュース

弥助はおれんを二度抱いた。最初は烈しく、二度めは優しく

こんにちは。

　弥助の一途な恋も漸く報われる瞬間が来ました。
　晴れて出合茶屋で結ばれた二人です。

　ところで、江戸時代を描いた小説には
　【出合茶屋】という言葉がしばしば出ます。

　この出合茶屋というのは、現代でいえば、ラブホテル、モーテルのようなもの。
　もう少し昔風にいえば、連れ込み宿。

　鬼平犯科帳にも、割とこの出合茶屋がよく登場します。
　もちろん直接的なシーンは描かれませんが、それを暗示させるシーンだとか
　かなりきわどいところまでギリギリだと映像化されていることも多い。

　江戸時代には上野の不忍池方面に出合茶屋がたくさんあったといわれています。　
　表向きは料理屋の体裁を取りながらも、実はラブホテルとして営業していたのだとか。

　道ならぬ恋に身を焼く男女や、たとえ互いが独身でも身分違いで
　親に認められない恋をしている若い恋人たちが
　ひそかにここで切ない恋に身を焼いたといわれています。

また、美空との会話で、弥助が将来の娘婿に想いを馳せるシーンがありますね。
　このとき、弥助はまさか長屋生まれの長屋育ちの我が娘が日本一の将軍様と結婚して、将軍が娘婿になるとは想像もしていなかったでしょう【関連作品　激愛～たとえこの恋が実らなくても～】