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こんにちは。

　この世の中には幾ら歩み寄ろうとしても、絶対に無理だという人が一人や二人はいるといいます。
　公子と帝がまさにそんな感じだったのでしょうか？

　話は変わりますが、

　昔の日本の皇室には後宮制度がありました。
　よく韓国の時代劇などでも見るような、あんな感じです。
　正妃である中宮を頂点として、女御や更衣など、同じ妃でも身分の上下がありました。
　しかし、男性目線（帝）から見れば、大勢の妻、女（妃）の一人にすぎない彼女たちですが、女性の立場からいえば、たった一人の夫であり男です。
　以前、連載させていただいた韓国の時代物　後宮悲歌でも描いたように、大勢の女たちとただ一人の男の愛を分け合う彼女たちの日々はどんなに地獄だったか察せられます。

　公子が桐壺更衣を虐めた女御を愛ゆえだと庇ったのも、そういう背景があるからです。
　
　

お前は自覚していないが、その無垢さが知らずに男を誘う。罪な女だ。懸命に男を拒む女に男は熱く囁き－。