無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~
完結[作品説明]
時は平安、藤原大臣家の姫君である公子(きんし)は男も顔負けな
ほどの学問好きの物知り。
歳の近い従弟とは幼い頃からの犬猿の仲だが、何とその生意気な
従弟は天下を統べる一天万乗の君―つまり帝であった。
公子には誰にも嫁げないという事情があったが、公子はかえって
せいせいするといわんばかりに、悠々自適な日々を過ごしている。
月日は流れ、年頃になった公子は相変わらず、虫と書物を
こよなく愛する日々。そんな中、帝の寵愛も厚い桐壺更衣が
御子を流産後、肥立ち良からず亡くなったと聞く。
公子は帝のご生母である大宮―皇太后も悲嘆の淵にある聞かされ、
父大臣に大宮をお慰めするために参内するように頼まれた。
やんごとなき皇太后の御身ではあるが、大宮は公子の伯母に
当たり、幼いときから可愛がって頂いたという経緯がある。
従弟の帝は今更、顔も見たくないが、傷心の伯母を少しでも
慰めたくて、公子は大宮の見舞いに参内した。
そこで、再会した帝が何故か公子と二人だけになりたがり―。
―そなたが俺の子を産めると知って、嬉しいんだ。
帝の真意はどこに?
公子の運命が今、音を立てて動き始める。
強引に公子を押し倒し、身体を奪おうとする帝と懸命に拒む公子。
更に、帝の許から生命からがら逃げ出した公子の前に、
一人の公達が現れた。
運命の恋の予感。
勉強好きで、虫が大好きという風変わりな姫の波瀾万丈の物語が
始まる!
ほどの学問好きの物知り。
歳の近い従弟とは幼い頃からの犬猿の仲だが、何とその生意気な
従弟は天下を統べる一天万乗の君―つまり帝であった。
公子には誰にも嫁げないという事情があったが、公子はかえって
せいせいするといわんばかりに、悠々自適な日々を過ごしている。
月日は流れ、年頃になった公子は相変わらず、虫と書物を
こよなく愛する日々。そんな中、帝の寵愛も厚い桐壺更衣が
御子を流産後、肥立ち良からず亡くなったと聞く。
公子は帝のご生母である大宮―皇太后も悲嘆の淵にある聞かされ、
父大臣に大宮をお慰めするために参内するように頼まれた。
やんごとなき皇太后の御身ではあるが、大宮は公子の伯母に
当たり、幼いときから可愛がって頂いたという経緯がある。
従弟の帝は今更、顔も見たくないが、傷心の伯母を少しでも
慰めたくて、公子は大宮の見舞いに参内した。
そこで、再会した帝が何故か公子と二人だけになりたがり―。
―そなたが俺の子を産めると知って、嬉しいんだ。
帝の真意はどこに?
公子の運命が今、音を立てて動き始める。
強引に公子を押し倒し、身体を奪おうとする帝と懸命に拒む公子。
更に、帝の許から生命からがら逃げ出した公子の前に、
一人の公達が現れた。
運命の恋の予感。
勉強好きで、虫が大好きという風変わりな姫の波瀾万丈の物語が
始まる!
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