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こんにちは。

　信頼しきって好意を寄せていた公之がかつての帝と同じ科白を口にし、更に強引に公子を押し倒そうとしました。

　もう、公子はショックを隠せません。
　もう男の好色な眼にさらされるのはいやだと自殺しようとさえしますが－。

　ところで、今日の後半に登場する羅城門周辺の風景や盗賊は、芥川龍之介の名作羅城門の影響を受けています。

　私が初めて読んだのは高１の時、現代国語の教科書にのっていたのがきっかけでした。
　行き倒れた死体からキモノをはぎ取り、金品にかえたという下りには相当の衝撃を受けたのを今でもよく記憶しています。

お前は自覚していないが、その無垢さが知らずに男を誘う。罪な女だ。懸命に男を拒む女に男は熱く囁き－。